順を追って紹介していきましょう。 築何十年の橋なので、 ここから水が入ると、鉄筋コンクリートの中の まずは事前調査。 注射器のような器具を取り付けて、 塗装の塗替えにも下準備があって、 お次は、伸縮装置の取り替えです。 橋というものは、 今回の工事では「MMジョイント DS型」 コンクリートではなく まずは設置部を斫って、前段取りを進めます。 段取り良く施工が進んだので、
雨が降ったり雷が鳴ったりと、
季節の変わり目特有の不安定な気候が続きますね。
この時期でもまだ朝夕は気温が低かったり、
風が吹くと体感気温が下がったりで
体調管理には十分注意が必要ですね。
さて、今回の更新は茨木市内で橋梁の補修工事を
お手伝いさせてもらった現場についてです。
この現場の主要な目的は
1.床版のひび割れの補修
2.古くなって剥げてきた塗装の塗替え
3.伸縮装置の取替え
となります。
まずはひび割れの補修です。
繰り返し車が通ったりすることで、
微細なひび割れ(=ヘアークラック)が
どうしても生じてしまいます。
鉄筋が錆びたりしてしまうので、
ひび割れを塞いでしまいます。
本当に細かい髪の毛の太さくらいの
ひびなので写真では分かりませんが、
結構ひび割れが入っていました。
このひび割れを塞ぐためにエポキシ樹脂を注入していきます。
ゴムバンドで圧をかけて
じわりじわりとしみ込ませていきます。
お次は、塗装の塗替えです。
まずは錆びや汚れを落とすケレンという作業があり、
それが終わったら、
下塗り(2回)→中塗り→上塗りと塗り重ねていきます。
ただ単に分厚く塗ればいいというものでもなく、
塗る厚さにも規格値が存在します。
都度計測して、
塗りすぎや塗らなさすぎがないかどうかを確認します。
同一箇所の5点の計測値を数箇所から計測し、
標準偏差によって規格値に則っているかどうかを判断します。
気温による収縮や上載荷重によるたわみなどを見越して、
道路側とピッタリくっつけずに、
遊間と呼ばれる隙間を少しあけて橋を架けます。
しかし隙間が空いていると
水がそこから滴ったりして不都合が多くなるので、
伸縮装置という
収縮やたわみを吸収してくれる装置を取り付けて
道路側と橋との間を塞いでしまいます。
というものを使用しました。
アスファルト合材を使用する工法で、
詳しくはコチラを参照ください。
前段取りが完了すると、
現場にて混合したアスファルト合材を打設し、
転圧していきます。
近隣住民の皆様や通行車両に対して
ご迷惑をかける時間が短縮できました。
以下、着工前と竣工後の比較写真となります。
いかがでしょうか?
ダイナミックな工事ではないですし、
ぱっと見の変化もありませんが、
これも安全性を高めるという
土木工事の大切な役割となります。
元請さまにも満足してもらえるような
出来栄えになったと思います。
今日も一日ご安全に!